沖縄県で行う一般的な結婚式のご祝儀金額

沖縄県で沖縄在住の人たちが行う結婚式でのご祝儀の相場は、一般的な友人や知人の間柄であれば『1万円』であることが広く知られています。
これは、日本の他地域では会費制結婚式が定着している北海道や青森県などを除いて、通常の相場が『3万円』であるのに対して、1/3の相場になっています。
沖縄県在住の人が行う沖縄での結婚式のご祝儀相場
沖縄でのご祝儀相場と一般的なご祝儀相場を比較してみましょう。
・友人、知人、職場の同僚 1万円
・両家の親のご祝儀相場 なし、または別途援助
・兄弟姉妹、甥や姪、いとこなど親族のご祝儀相場 3万円~10万円
・職場の上司 1万円~3万円
・友人、知人、職場の同僚 3万円
・両家の親のご祝儀相場 別途援助をすることが多い
・兄弟姉妹、甥や姪、いとこなど親族のご祝儀相場 5万円~10万円
・職場の上司 3万円~5万円
日本で一般的な結婚式であれば、上司や先輩など目上の関係性の場合、ご祝儀は相場の3万円より高く包むケースがほとんどですが、沖縄ではどのような間柄でも相場の1万円しか包まないことも多いようです。気持ちで上乗せして、3万円~5万円を包むケースもありますが、それは新郎新婦との関係性の密接さにもよるところが大きいでしょう。
親族など関係性の深い間柄では一般的な相場と同様のご祝儀を包むことが多いようです。 また、沖縄では両親からご祝儀を贈る風習はありません。これは、沖縄の披露宴は両親がホストの立場になるためです。
他県から沖縄県の結婚式に参加の場合
他県から沖縄在住の方の結婚式に招待された場合でも、ご祝儀の相場は1万円と判断しても問題はありません。上司や親族など、本州との相場の違いに気になってしまう場合には、当日ご祝儀1万円を包む以外に、1万円以下の品物を結婚祝いのプレゼントとして、結婚式前に郵送することをおすすめします。
自分の結婚式に招待した際にご祝儀を3万円包んでくれた場合
沖縄在住の方を沖縄県以外でおこなった自分の結婚式に招待した際、相場を意識して3万円包んでくれた場合でも、ご祝儀相場は基本的には1万円で問題はありません。
気になってしまう場合には、当日ご祝儀1万円を包む以外に、1万円以下の品物を結婚祝いのプレゼントとして、結婚式前に郵送することをおすすめします。
沖縄県のご祝儀相場はなぜ低いのか。理由は結婚式の形態が他県と異なるため
このように、沖縄県内在住の方が行う結婚式でのご祝儀相場が一般的な相場に比べ低い理由は、沖縄県ウェディングスタイルが独特であることが挙げられます。
一般的な結婚式では、ご祝儀を3万円包む内訳を次のように想定して包んでいるため、相場が3万円となっているのです。
・食事代 15000円程度のコース料理を想定
・引き出物代 5000円程度の引き出物と引き菓子を想定
・お祝い お祝いの気持ちで10000円を想定
ですが、沖縄県の結婚式はこのような結婚式とは大きく異なります。
・料理提供スタイルがビュッフェのため料理費用が安価
・引き出物の価格帯が1人/1000円~1500円
・ゲスト数が多く200〜300人が一般的
このような形態のため、ホスト側である新郎新婦がゲスト一人ひとりにかける金額は低く抑えられており、1万円のご祝儀でも費用を賄うことができ、自己負担金額が平均より大きくなることはほとんどないようです。
招待客数が多いということは、その逆で結婚式に招待される機会も多くなります。
交友の広い方では、一月の間に複数回招待されることももあり、そのたびに、本州なみのご祝儀相場を出していたら、経済的にも苦しくなることが予想されます。そんな沖縄独特の事情から、低めのご祝儀相場が定着しているのも大きな理由と言えるでしょう。
沖縄県の結婚式でのご祝儀袋とマナー
沖縄県で行う結婚式でも、ご祝儀袋のマナーは他の地域と同様です。
水引は紅白または金銀の「結びきり」「あわじ結び」
ご祝儀袋は結婚など一度きりのお祝いに使う紅白や金銀の「結びきり」「あわじ結び」の水引のご祝儀袋を用意します。蝶結びの水引は結婚式では使えないので注意を。
包むご祝儀金額によってご祝儀袋のデザインは異なる
ご祝儀袋のデザインは包む金額によって、高い金額を包むほど豪華なデザインを選ぶことがマナーです。そのため、沖縄の相場である1万円のご祝儀を包む際にはできるだけシンプルなデザインのものを選びましょう。
沖縄県らしい紅型を祝儀袋に活かしたご祝儀袋なども販売されていため、そういったデザインを選ぶのも素敵ですね。
沖縄本島、石垣島、宮古島でおこなうリゾートウェディングのご祝儀とお車代

沖縄県以外に在住の人たちが、魅力的なリゾート地の沖縄で結婚式を行う「リゾートウェディング」の場合、ゲストが包むご祝儀事情は新郎新婦の考え方によって異なります。 まずは招待の際に、沖縄までの旅費をどの程度負担するか「お車代」について新郎新婦から説明があり、それによって主席の可否とご祝儀を包むか、包まないかを判断します。 この場合のご祝儀の相場は、本州での一般的な相場である3万円が基準となっています。
・新郎新婦が旅費を負担する場合は、ゲストはご祝儀を一般的な相場で包む
・新郎新婦が旅費を一部負担する場合は、ゲストはご祝儀を一般的な相場で包む
・ゲストが旅費を全額負担する場合は、ご祝儀を辞退する
沖縄でのリゾートウェディングのお車代について、詳しくはこちらをご覧ください。
関連記事:「沖縄での結婚式やリゾート婚でゲストの「お車代」はどう負担する?相場は?先輩カップル考え方と旅費の負担方法」
交通費と宿泊費をゲストが自己負担する場合のご祝儀相場:1万円程度
旅費を全額自己負担する場合は、新郎新婦から「ご祝儀を辞退する」と言われることがほとんどでしょう。ただ結婚式ではお祝いの気持ちを渡すのが本来のご祝儀であり、「お祝い」としてのご祝儀金額の相場は1万円です。
または、同等のプレゼントを事前に郵送で贈ってもいいでしょう。
交通費を新郎新婦が全額負担してくれた場合のご祝儀相場:3~5万円程度
新郎新婦が旅行費用と宿泊費を全額負担してくれた場合は、相場か、または相場以上にご祝儀を包むことをおすすめします。旅費を一部返金するつもりで上乗せしましょう。
交通費と宿泊費のどちらかを自己負担する場合のご祝儀相場:相場の3万円程度
一般的な結婚式のお車代も、多くの場合一部負担または半額負担であるケースが増加しているため、この場合は新郎新婦との関係性に合わせ、相場の金額を包みましょう。
沖縄県での結婚式のご祝儀相場や考え方は地元での結婚式かリゾ婚かで異なる
沖縄県での結婚式のご祝儀相場や考え方は、地元在住の新郎新婦の結婚式であるか、本州からの新郎新婦のリゾートウェディングかで大きく異なります。
沖縄の結婚式事情は沖縄の地域に根ざしたものであるため、その土地の人たちの考え方や習慣についてしっかり調べたり聞いたりした上で、気持ちよくお祝いできるよう準備しましょう。
